牡蠣(ボレイ)[Oyster]
タイボガキ科のマガキ等の貝殻。主な成分は炭酸カルシウム(CaCO3)であるが、リン酸カルシウムなどの無機塩、鉄、アルミニウム、アミノ酸などが含まれる。また免疫増強活性を有する多糖類が報告されています。
カルシウム剤としての使用だけではなく、漢方では牡蠣は代表的な重鎮安神薬のひとつです。気を鎮め、不安、動悸 、不眠などの不安神経症、頭痛、眩暈、耳鳴、煩躁などの興奮状態(肝陽上亢)に効果があります。
そのほか収斂薬として止汗・固精・止帯・止渇の効能、リンパ節腫脹を治療する軟堅散結の効能、制酸作用による胃痛の改善作用があります。