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和漢辞典
山査子(サンザシ)[Crataegus cuneata Siebold et Zuccarini]
アミグダリン、クエルセチン、クロロゲン酸、オレアノール酸などを含み胃腸の機能を活発にして胃液の分泌や、胃腸の蠕動運動を高めてくれることにより食物の消化を促進させ消化不良の食べ物の滞留を解消してくれる働きがあります。また、血管を拡張させることにより血圧を下げる作用が長時間持続し狭心症、老年性心臓衰弱を緩和する効果も期待できます。赤痢菌などに対しても抗菌作用を発揮することが確認されています。
実証(ジッショウ)
身体にとって不要な病因が存在する状態。
芍薬(シャクヤク)[Paeonia lactiflora Pallas]
ぼたん科シャクヤクの根。主成分はペオニフロリン。鎮痙・鎮痛薬、婦人薬、冷え性薬、風邪薬として漢方薬に配合されます。
証(ショウ)
見る(望診)、音・臭い(聞診)、聞く(問診)、脈・触れる(切診)の四診(シシン)などから病態を見立てることを証をとるといいます。
生姜(ショウキョウ)[Zingiber officinale Roscoe]
しょうが科ショウガの根茎。主成分はジンゲロン。鼻の通りをよくします。鼻粘膜の炎症を緩和し、排膿を促進します。鎮吐、鎮痛効果も期待できます。
地竜(ジリュウ)[Earthworm]
古くから熱さましとして、風邪薬、解熱鎮痛薬に用いられます。 簡単に言うと「ミミズ」を乾燥させたものです。漢方では通絡作用があるといわれ、気血の巡りが悪いときに処方に加味したりして用います。
水(スイ)
血液以外の体液のこと。津液(シンエキ)ともいいます。 水滞とは身体の水分がうまく巡らず滞っている状態で、あちこちに溜まった余分な水分がよどみ、毒のようになり不調を引き起こしているこの状態を水毒ともいいます。
センナ[Senna alexandrina]
まめ科センナの小葉。主成分はセンノシドAB。センナの葉は医薬品で下剤ですが、茎の部分は下剤ではなく健康食品として認められています。腸の動きを活発にし、便を軟化させ、便秘による吹き出物・肌荒れを予防します。
当薬(センブリ)[Swertia japonica]
りんどう科センブリの開花期の全草。主成分はセコイリドイド。強い苦味成分が胃弱、食欲不振、消化不良に効果があります。