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和漢辞典
葛根(かっこん)[Pueraria lobataOhwi]
日本では古くから、クズの根から取ったクズデンプンに砂糖を加えた葛湯(くずゆ)を、初期の風邪や腹痛に用いています。発汗・発散を促します。
甘草(カンゾウ)[Glycyrrhiza uralensis Fischer]
まめ科カンゾウの根。主成分はグルチルリチン。炎症をとり、胃腸を整える働きで多くの漢方薬によく利用されます。
漢方薬
漢方医学で用いられる薬物のことをいいます。漢方という言葉は江戸時時代にオランダから伝えられた医学を蘭方と呼んだのに対して,従来中国より学んで日本に同化した医学の呼称として造られました。
気(キ)
人体を構成する最も基本的なエネルギー。目には見えませんが、絶えず人体のあらゆるところで生命活動や生理機能を推進させています。
桔梗(キキョウ)[Campanulaceae]
ききょう科のキキョウの根。主成分はキキョウサポニン。咳を沈め、痰をとる効果があり広く利用されます。
虚証(キョショウ)
身体になくてはならない機能や基本物質が不足している状態。
血(ケツ)
「気」や「水」以外の血液をはじめとする体の構成成分。主に血液のこと。健康を維持するために、全身に栄養を運び、老廃物を回収する働きがあります。 また瘀血(オケツ)血液の循環が停滞したり、内出血が停積した症状。さまざまな原因によっておこります。「血」の働きをなさなくなったもの。
桂皮(ケイヒ)[Cinnamomum cassia Blume]
くすのき科ニッケイの幹皮。主成分はケイアルデヒド。発汗、解熱、鎮痛、健胃、抗菌などの作用があります。
決明子(ケツメイシ)[Cassia obtusifolia Linne]
決明子とは「明を開く種子」という意味で、視力を回復すると中国の明の時代から伝えられていますが、その薬効は目だけではなく広範囲に及びます。「便秘、高血圧、不眠症の解消、整腸、そして利尿作用もあるので腎臓病なども改善します。
ゲンノショウコ[Geranium thunbergii]
ふうろそう科ゲンノショウコの地上部全草。主成分はタンニン。整腸作用があります。
牛黄(ゴオウ)[Bos taurus Linne var. domesticus Gmelin]
牛の胆石を乾燥させたもの。鎮痛、解熱、鎮痙、強壮、造血などの作用があり、滋養強壮・ドリンク・強心剤として利用しています。
五行(ゴギョウ)
ものごとを5つの属性に分けて相互の関係を考える、古代中国の哲学理論。木・火・土・金・水が代表的。
五性(ゴセイ)
食薬は5つの性に分かれるという考え方のことで、寒・涼・平・温・熱の性質があります。
五味(ゴミ)
食物を味は5つに分けられる。酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(カンミ=天然の塩辛み)があり、五行に当てはめ、その味が身体に与える働きから健康に役立てることができます。